セツナイロ


「くぅー…」

思いっきり体を伸ばす。


太陽の新しい光が、体中に染み込む感覚。




それでもやっぱりその光が届かない部分がある。



小さな箱に押し込めてしまい込んだアスカとの思い出。

南京錠でしっかり開かないようにした。



開けたら一気に思い出してしまう。


涙まで出てきてみっともないから。



卒業まで、まだ結構時間あるけど…
大丈夫だよね?


あたしそれまで絶対開けないようにする。



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