セツナイロ


「…ユズ」


突然彼があたしの名前を呼んだ。



「ユズって呼んでいいか?」


「うん。」

あたしは頷く。

すると彼は少しだけ笑った。


「俺、ユウだよ。

カネシロユウ。」


そう言うと彼はあたしの手を取って、中指の先に軽くキスをした。


瞬時に赤くなるあたし。



「俺こっちだから。」


そう言って彼は…ユウさんは名残惜しそうに手を離した。




触れたところが、熱かった…




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