私の可愛い小悪魔BOY

「もう大丈夫なんですか?」

「え…あ、はい」


私は作り笑いを杉山に向けた。


「ご心配をおかけしてすいません」

「い、いえ!とんでもない!」


杉山は私が謝ると嬉しそうに笑った。

なにあれ…?なに喜んでんの…?


「藤宮くんもごめんなさいね」

「いえ。大丈夫です」


藤宮くんはすっかり優等生に戻ってた。

すごい…。ある意味感動する…。


「じゃあ授業を再開するぞー」


杉山は教科書を持ち直すと
黒板になにかを書き始めた。

でも藤宮くんはそれをノートに
写さずにヒマそうにしてた。

もしかして藤宮くんって…天才?

私は信じられない気持ちになった。