私の可愛い小悪魔BOY
「えっ?…あの…酒井さん?」
杉山が戸惑ったように
私の両肩を力強く掴んできた。
キモっ!痛いしっ!
「まだなにか用ですか?」
拓海が私を杉山の間に入ってくれた。
肩の痛みが消える。
「あのこと…バラしてもいいのかい!?」
「…っ!」
杉山の言葉に私は一瞬ビクついた。
藤宮くんと抱き合ってたこと…
ホントに言いふらしちゃうのかな…?
不安に思った私の顔を
拓海がじっと見つめた。
「おっさん」
「えっ!?ぼ、僕のことっ!?」
杉山はおっさんと呼ばれたことに
ショックを受けてるみたいだった。
「なんのことだか知らないけどー」
「な、なんだよ…」
「美優に一生近づくな」
拓海は暗くて低い声でそう言った。
そして杉山を睨んだ。