一瞬の輝き

望みは一つ・輝

「ヒカルッ!!」

お母さんの叫ぶ声が聞こえた。

「走ったせいで
血圧が上がったんじゃないかと
思います。」

「とにかくベッドへ寝かせて」

お医者さんもいるみたい。

「…前にも話した通り
寿命に余裕はありません。
注意して安静を
保ってもらわなきゃ……」

「家へもどったりする
ことはできませんか?」

「駄目です。
本当ならばこの状況で
アメリカへ渡るのは
とても危険な話なんです」

「…わかりました。」

「しばらく
寝させてあげてください」


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