【長編】好きって言って

ケーキ


゚・。。・゚・。。・゚Mei side*




耀の後について行ってリビングに入った。




休日だけど、リビングには誰もいなかった。




耀は真っ直ぐキッチンへ向かって行った。




耀の両親は、医者で家にはあまりいない。




忙しい人達だけど、あたしの事。




“うちは息子しかいないから、娘にしたい”




って可愛がってくれてたなぁ。




何て、昔の事思い出す。




「あれ?まだ輝寝てるの?」




家の中に見当たらない輝の事を聞いてみた。




すると耀はキッチンから顔を出して答えた。




「起こしても起きないんだよ。芽衣起こしてやってくんない?」




低血圧の輝は寝起きが最悪。




だから起こすの面倒だし。



怒られるから嫌だけど。




耀の頼みなら仕方ない。




< 12 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop