【長編】好きって言って

遊園地


゚・。。・゚・。。・゚Mei side*




「ついにやって来た遊園「はぁ?人多過ぎなんだけど」




両手を上げて叫ぼうとしたのに、輝の愚痴に掻き消された。




……。




休日なだけあって、遊園地は家族連れやカップルで賑わっていた。




「確かに人多いね」




そう言って耀があたしを見下ろした。




「芽衣。はぐれないように手繋いでようか」




なんて優しい微笑みであたしを見下ろして、手を差し出してきた。




え!?




耀と手繋いでいいの!?




やばぁい。




緊張して汗掻いちゃうかもぉ。




「えへへ」




照れ笑いしながら、あたしは遠慮がちに耀の手に自分の手を重ねた。




< 28 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop