スキ時々キライ


「何??」

春輝は冷静に答えた。

「朱莉ちゃんが居るんでしょ!?」

「……」

春輝は下を向いた…。
ずるいよ…。
答えたくない時はいつも下を向く…。

「バイバイ…」

私は何も言わない春輝を置いて教室に向かった。

「ごめん…」

小さな声…。
後ろを振り向くと春輝が…。
泣いていた…。

「ごめん…」

ただ謝りながら泣いていた。
何で泣くの…?
泣きたいのは私の方なのに…。
< 213 / 349 >

この作品をシェア

pagetop