スキ時々キライ


その日は朱莉ちゃんの事は諦めた。

「由希…」

「どうしたの!?暗い顔しちゃって…」

由希は私を心配そうに見つめた。

「私…春輝を好きでいる自信がない…」

私の言葉に由希は黙った。
私たちの間に流れる沈黙が怖い。

「何で!?」

「いつ彼女になれるかわからないのに…ずっとスキでいられる!?」

「朱莉は駄目だったの??」

私は軽く頷いた。
由希は小さなため息をつき相談にのってくれた。
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