─不良が愛した女の子─



「…ん」



目が覚めてうっすらと瞼を開けた。



「あっ、起きた!!」



そう叫び無邪気に笑う大樹の顔が
視界いっぱいに広がった。



「大樹…?」



「よかったーっ」



そう言って大樹はあたしを抱き締めた。



「んっ…大樹!?」



く、苦しい。



でも











あたたかい──…












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