─不良が愛した女の子─



莢架が安心して眠りについた。



莢架の頬には涙の後が光っていて
俺は起こさないように服の袖でかふいた。



莢架の手はしっかりと
俺の手を握っていて
寝てるのに力が入っていた。



それが



離れないで



独りにしないで



そう言ってるみたいで
俺は莢架の頭を撫でていた。












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