煌めきの日が来る。
まるで紙芝居のように、場面が変わる。
知らない家の中だ。
いや、丸っきり知らない訳じゃないみたいで、どことなく懐かしい。
「架恋、寂しくても我慢してね。お母さん頑張って働いて、あんたを色んな所へ連れてってあげるから」
二歳くらいのあたしにコートを着せて、あたしの名前が書かれた名札とピンクのカバンを持って、あたしの手を引いている。
「まま」
「賢いね、架恋、あんたは世界一なんよ」
保育園に通ってた頃のカバンを思い出した。
ピンクで、絵里奈さんに作ってもらった大きなカバン。
保育園に行く前らしい。
ママになってからの、あの華やかなお母さんじゃなくて、素朴な感じがした。
まだ昼の世界にいた、素朴な頃のお母さんだった。
知らない家の中だ。
いや、丸っきり知らない訳じゃないみたいで、どことなく懐かしい。
「架恋、寂しくても我慢してね。お母さん頑張って働いて、あんたを色んな所へ連れてってあげるから」
二歳くらいのあたしにコートを着せて、あたしの名前が書かれた名札とピンクのカバンを持って、あたしの手を引いている。
「まま」
「賢いね、架恋、あんたは世界一なんよ」
保育園に通ってた頃のカバンを思い出した。
ピンクで、絵里奈さんに作ってもらった大きなカバン。
保育園に行く前らしい。
ママになってからの、あの華やかなお母さんじゃなくて、素朴な感じがした。
まだ昼の世界にいた、素朴な頃のお母さんだった。
