オサナナジミ


学校には、みんなほとんどいる


「未穂チャンと・・木下クン、ちっ遅刻です」


なんか喋り方が変だ


『ごめん。早くきたつもりだったんだけど』


「今から最後の練習を始めるから、着替えてきて」


言われるがままにアタシたちは着替えにいった


「なんか栗原変じゃない?」


『アタシも思ってた。喋り方とかいつもと感じが違う』


少し変に思いながら、アタシは継母の衣装を着た


『はぁ・・』


鏡に映る自分の姿にため息しかでない


背を高く見せるために、ヒールを履く


12cmヒールだから、歩くの大変なんだよね


「未穂チャン準備できた?」


『うん』


アタシのシーンから始まるから緊張してる


もしアタシが失敗したら・・とか考えると笑顔が引きつる


本番でもないのに


一通りお芝居を終え、アタシたちは呼び込みを始めた


アタシは1番楽そうなチラシ配りを選んだ


外に出たものの、まだ9時だ


あまり人は来ていない


「暇だねぇ」


アタシは麻耶と一緒にチラシを配っている


『人がたくさんきたらそんなこと言えなくなるよ』


「今が1番いいのかもね」
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