オサナナジミ


「君が未穂ちゃん?」


顔をあげるとさっきの人がいた。


『そうですけど・・胡桃の彼氏サンですか??』


「そう」


と言うと、アタシの隣に座った。


「俺さ、時間確認しないで出てきちゃったんだよ。そのせいでこんな早くついちゃった」


『ホント?アタシも。てっきり遅刻したんだと思ってたんだけど、着いたら誰もいなかった』


「アハハっ子供みたいだね」


その台詞どっかで聞いたような・・。


―チャララン♪


『あっ胡桃からだ』


"今から未穂に話しかけてみるって!!"


『言うの遅くない?』


「なぁ。あっそうだ。メアド交換しない?これもなんかの縁だし」


『いいよ。じゃあ送信して』


[受信しました]


ケータイにその文字が表示されたのを確認し、アタシもアドレスを送った。


「受信完了。にしても胡桃たち遅くない?もう15分過ぎたし」


だよねと返事をし、時計を見た。


もう20分くらいだ。


「その時計かわいいね」


『あぁこれ?これね、特注品なんだよ。ほらここに名前があるの!』


時計の中央を指差し、見せる。


「本当だ。いいよねーそういうの。時計じゃないけど、俺も名前入ったのもってるよ」


『へぇ。見せて!』

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