時の旋律

「まぁ、そうなんのかな。具体的には、力の値を覚えたんだけど。」

「力の値?」柚歌は首を傾げる。


「俺達が使ってる力は、それぞれ特徴が値で表してあるらしい。お前は、それを音として読み取ってるのかもな。」

「つまり、空はその音を完全に覚えたってこと?……無限にあるのに…。」


「俺の記憶力は、お前はよく知ってるだろ?」

俺は頭をトンとつついた。


< 208 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop