時の旋律
「拓……。」
沙耶は涙目で俺を見る。
「それに、あんたはこの村と関わらないと掟を結んだ。それを破るきかよ?」
王は眉をビクッと動かせる。 村のみんなはハッと思い出したように「そうだよな……。」と呟いていた。
「国を守るために力を貸すことも国民の義務だと思うがな。」
「あんたも村が不作で大変なときは掟かどうとか言って助けてくれなかった。それと今は同じだろ?」
勝ったーー俺はそう思った。
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