時の旋律

流れ弾が当たったんだ……いや、違う…庇ったんだ。

弾に気づいていない俺を……

「うっ……拓…。」

沙耶は弱々しい目で俺を見てきた。

「沙耶…ごめん。俺のせい「拓は…悪くないよ?」


沙耶は無理にニコッと笑う。


「拓は…兵…器じゃないから…戦争になんか……行…かない…で?」


「沙耶…?」

そう言って、沙耶は少し起き上がり、俺の唇に自分の唇を合わせた。



< 89 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop