‡キミ想い‡
テスト
二学期も後半に入ろうとした頃。
私の嫌いな日が近づいてきた。
それは、3期考査。
「テスト…やだな……」
私は頭が悪いのもあり、苦手な文系はいつも平均点ギリギリだったりなかったり。
でも…社会だけはどう頑張っても、平均以上がとれない。
それは今の私にとって、最大の問題でもあった。
「3期と4期合わせて、もし点数が足りなかったら赤点なんだよね」
そう友達が言った。
真央里はというと、私と同じく面倒くさそうな顔をしていた。
「うちクリスマスに先生と過ごしたくないよ!!過ごすことになるかもしんないけど!!やべぇよっ」
「特に国語の栗木!!あいつとは絶対なりたくないっ!!なったら……」
「メリー…」
「クリキマース!!」
「……(笑)」
……そう。
私にとっての最大の問題。
それは、クリスマスは裕と一緒に過ごすために、テストで赤点をとらないことだ。
……それも2回のテストとも。