学園王子×天然姫1





不安な気持ちをかかえたまま




翔の使ってる部屋に着た





トントン




「あ…あの」


「あ!今開ける」




バタン



ドアが開いた





そこには翔が立ってた




「入れよ」



腕をひっぱっられて部屋まで着た







翔怒ってるのかなぁ…






「…は…話しってなに?」




恐る恐る聞いてみた



「…え…あ…特にない」





翔が珍しくオドオドしてた




「大事な話って言わないと彩乃来ねーと思って」






あ…そうだったんだ…





「良かった」



そう呟くと涙がポタポタ落ちた





「おい…どうした?」




翔が心配そうにあたしを覗きこむ




「うぅぅ…ひっくひっく…」




涙が全然止まらない





だって





だって



「別れよ…って言われると思って怖かったんだもん」





「彩乃」



翔はそうあたしの名前を呼ぶと





優しく抱きしめてくれた




「絶対離さねーよ!死んでも離さねぇから」





「うん!!」





翔…あたしもずっとずっと




翔の側にいるよ…




だから…あたしを



「ずっと離さないでね?」





翔の甘い香に包まれたあたしは







きっと誰よりも幸せ






世界で一番幸せって思えた








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