草食男子に恋をした!

間宮くんはまたきょとんとしている。


ついに言っちゃった……。

どうしよう。


すると間宮くんが手に持っていたノートを両手で持って、顔の前に持っていった。


え?


しばらく動かないし、喋らないのであたしは首を傾げるしかない。

間宮くんの表情はまったく見えない。



「あの……?」



その時、あたしにはちらっと見えてしまったんだ。


ノートの端から覗いた、

彼の真っ赤に染まった耳を。


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