【完】先輩と保健室で
《第六章》

■閉ざされた保健室







それから保健室は閉ざされた。


放課後、私が保健室に向かうことはなく、すぐに家に帰るようにしている。


ケーキだって…材料さえ、冷蔵庫の中には無い。


「熊切先輩、何してるのかなー?」


そんな事を呟いたとしても、保健室が開くことはなく……。


放課後になるチャイムが、いつも通り学校に鳴り響いた。



< 333 / 389 >

この作品をシェア

pagetop