【完】青春PLAYBALL!!
寂しい。



そんなこと思う俺はおかしいのかな?




「そうだよな。俺たちといても、お前はベンチに埋もれちゃうんだもんな。そっちの方が、柚のためになるんだと思う」


俺は思いとは裏腹な言葉を柚に伝えていた。




『私は今、このチームで夢を目指すんだから』




そう言ってくれた柚の言葉が頭の中でこだまする。



柚と一緒に練習して、柚が目指しているところに一緒に行けると思っていた。


だけど柚は、一人で夢に向かって挑戦しようとしている。




柚と離れたら、またあの時と同じように途中で諦めてしまうんじゃないか?

俺は柚のように、一人で頑張れるほど強くない。
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