【完】青春PLAYBALL!!
結局試合の後、黒須先生が褒めてくれたのは修平のことぐらいだった。


試合はコールド負け。

5回が終わった時点で10対0。


三先は午後から違うチームとの練習試合もあるからか2回まで投げて降板した。


俺は投げることなく終わり、レギュラーメンバー達は戦意を喪失して終わってしまった。


だけど柚だけはみんなと違った。


「ねえ、ちょっとだけ学校に行ってキャッチボールしない?なんか試合見てたら燃えてきちゃってさ」


自転車置き場で声高々にテンションがあがる柚。


「あ、ゴメン。俺、スポーツ店にスパイク直しにいくんだ」


「私も粉末のポカリとチョコ買いに行かなきゃ。ごめんね」


「うわっ。笹キャプテン食べちゃったの?結構ストックしてあっただろ?」


「うん・・・相当今日の試合不安だったみたい。試合中常に食べてもん」

修平とまもりはそんな話しをしながら、自転車を押して駅へと歩いていった。

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