純白の翼



「いい、わ。」



早乙女風花は小さな小さな声で言った。

冷たい表情を崩さないままに、そう答えたのだ。

僕らは知らない。

この出会いと決断が。

何をこれからもたらすかなんて。

知りようが無かったんだ―。
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