王国ファンタジア【雷電の民】

「さて、無駄話はここまでにして用件を聞こか。熱ももう下がったみたいやし」

そう言う彼女にはっとした。

「俺はっ、どれくらい寝ていた?!」

「7日」

「!」


しまった。


「兄ちゃん、一人で焦んのは構へんけどまずは用件を言うて」

苦笑いしながら彼女が言う。

「あ、ああ…実は………」

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