お前は俺の予約済み!!
『南沢君…好きなの。チョコレート、受け取って!!』



『先輩っ♪これ、食べてくださいっ』



気がつくと今日はバレンタイン??



朝から女子の様子がソワソワしてる、この感じ。



瑠璃のいないクリスマス。



瑠璃のいない年末、そしてお正月。



一緒に過ごせたはずの冬休み。



俺は何かに取り付かれたかのように、



毎日、毎日の日々を勉強に打ち込んだ。



友達に遊びに誘われても、そんな気になれず、



自分でもどうすることも出来ない喪失感に、



たっぷりと埋もれていったんだ。
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