あいつ
05章



私は今…タケちゃんを待っている。



でも、なかなか来ない。



多分、今日のことで怒られてるんだろう。



そしたら私が原因なのに…。



タケちゃんに迷惑かけちゃったな…。




「夏紀。」




声がしたので、後ろに振り向くと…待っていたあいつがいた。




「あ、タケちゃん。遅かったね?」
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