あいつ



その目は…いつものタケちゃんの目だった。



授業中の怖い目じゃない。




「私が…ちゃんと反抗できなかったから…。あはは、私、タケちゃんとの口喧嘩で慣れてるはずなのにねっ…。」




ちゃんと…私が言い返せていたら…こんな騒ぎにはならなかったのに。




―ぺちっ




「いったぁーっ!!」




タケちゃんは私の頬を軽く叩いた。
< 51 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop