流れ星に願うとき
第一章

冬の夕方


午後5時12分


窓を見れば外は真っ暗


「全く!空は何処行った~!!」

俺は家の中で叫んだ


「もう少し落ち着いたら!?」

「無理!!
俺、電話してくっから!!!!」



誰が落ち着いていられるか!!


俺はすぐに空に電話を掛けた



PIPIPI~♪


遅い…


PIPIPI~♪


早く…



PI!


出た!!




『はい…』

「空っ!!!
今何時だと思ってんだよ!!!」

『えっ?!星斗???
今???えっと…5時くらい…?』

「分かってんなら
何で今外にいんだよ!!!」

『何でって星斗…パピーの散歩…』


こんな真っ暗なのに
散歩に行くなよ



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