手のひらに、桜
「えーと、あんたが紡ちゃん?」
そんな声に私は振り向いた
そこには、驚くほどの美形が…
この顔は…由利がホレちゃうのも分かるな
思わずまじまじと顔を眺めてしまう
てか…ん?
ふと、違和感を感じて龍見先輩の目線を見る
目線の先には由利が…
あぁ…と、これは?
「あのさ、紡ちゃんって名字なに?」
由利を向いたままそう聞く
絶対に勘違いしてるよね、これ
由利が私だと思ってるな
「高村・・・だよ」
由利は、勘違いしてるとも知らずに、
そう返した