ポケットの恋
「俺だけど…何?」
「ぉおー!!こっちのイケメン君!!」
原田は場の空気を読む筈もなく、大仰な声を上げる。
「じゃあ同士っつーことで!よろしくっ」
そのまま続けて南部に手を差し出した。
南部は原田の顔をちらりと一瞥してから、しばらく無言でその手を凝視して、やがて無言のまま会釈した。
原田は唇を突き出して不満気だったが、数秒すると諦めたのかその腕を下ろした。
「あんたは空気を読むってことを知らんのか…」
真実は呆れ顔で溜め息をつく。
原田は「昔から、だろ?」と片笑みを浮かべた。
「昔からそうだったけど、前はもうちょっと考えてたよ」
幸日が困ったような声を出して、眉根を寄せた。
「…やべっ!また幸日怒らせちゃった」
おどけたように言う原田を、真実が睨んで黙らせる。
沈黙を破ったのは南部だった。
がたっと音をさせて席を立つ。
「俺バイトあるから帰るね」
古谷あと頼む、そう言って、南部は机に財布からぬいた千円札をおいた。
「南部さん…っ」
幸日が慌てて名前を呼ぶと、南部は原田の脇を抜けて、幸日の隣に立った。
「ぉおー!!こっちのイケメン君!!」
原田は場の空気を読む筈もなく、大仰な声を上げる。
「じゃあ同士っつーことで!よろしくっ」
そのまま続けて南部に手を差し出した。
南部は原田の顔をちらりと一瞥してから、しばらく無言でその手を凝視して、やがて無言のまま会釈した。
原田は唇を突き出して不満気だったが、数秒すると諦めたのかその腕を下ろした。
「あんたは空気を読むってことを知らんのか…」
真実は呆れ顔で溜め息をつく。
原田は「昔から、だろ?」と片笑みを浮かべた。
「昔からそうだったけど、前はもうちょっと考えてたよ」
幸日が困ったような声を出して、眉根を寄せた。
「…やべっ!また幸日怒らせちゃった」
おどけたように言う原田を、真実が睨んで黙らせる。
沈黙を破ったのは南部だった。
がたっと音をさせて席を立つ。
「俺バイトあるから帰るね」
古谷あと頼む、そう言って、南部は机に財布からぬいた千円札をおいた。
「南部さん…っ」
幸日が慌てて名前を呼ぶと、南部は原田の脇を抜けて、幸日の隣に立った。