クリスマス大・戦争!!
「――― これは、どうしてかしら?」


「それはね……」


まりさんの顔が緩くなった。


「それはね、ゆりあさんが本当に彼を好きって証拠なんですわ」


わたくしより恋愛をしているまりさんだからこその言葉ですわね。


彼に会ったわけでも無いけど……


彼の声。
彼の姿。
彼の力強さ。


それを思い出すだけで…… 胸がドキドキして、キューッとするの。


彼はわたくしの名前なんてもちろん知らないわ。


自己紹介すら、したこともないですもん。



「ゆりあさん、明日はどうします?
彼に何かプレゼントでもあげる予定でいらっしゃるの?」


そうですわよね。
なんと言っても、明日は『クリスマス・イブ』ですものね。


何もない…… と言うのは少々寂しいですわね。


「まりさん……」


「ショッピング、お付き合いしますわ」


さすがまりさん。
わたくしの考えが丸分かりみたいですのね。






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