クリスマス大・戦争!!

アナタの背中

「すいません、ちょっと知り合いが……」


なんて礼儀正しいの!
あんな女の為にイツキ様が謝るだなんて!


「いえ、大丈夫ですわ」


本当はあの女はムカつくけど…… イツキ様がわたくしを見てくれているだけで何でもいいです。


「あの、話の続きって何ですか? 俺、急いでいるんですけど」


もしかして…… さっきの女のとこに向かうの?
あんな女に負ける気なんてありません。



「わたくし、あなたの事が……」


大丈夫、昨日は松岡と練習だってした。
わたくしの想い、どうか…… 届け!



「ずっと、あなたが好きでしたわ!」


手に持っているクッキーの箱を前に差し出した。



「――― ヨシッ」


後ろでまりさんの声が聞こえた。


イツキ様。 わたくしに返事を聞かせて下さい!


わたくしはずっとあなたを見ていたのですよ。






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