BLACK 〜それでも君に出会った〜
威風堂々が流れ、
入学式が始まった。

理事長、校長は、
この学園に入学したことを
どれほど誇りに思っていいかを
熱弁した。

あたしには、
自分の演説に感激しきった
政治家のように映って、
興ざめした。

辺りを見渡すと、
涙ぐんでいる保護者までいた。

自分の子供を心底誇りに思っているのだろう。
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