幼馴染みが担任になったら【番外編】





「……やっぱり…」






そんな声とともに、あたしの頭上に耀太の熱い吐息が吹き掛かる。






それはどうやら、ため息だったみたいで。






「俺って、サイテー……」





弱々しい声で呟く耀太のオデコが、コツンとあたしの頭に当たった。






こんなに弱気な耀太って結構珍しい。






お酒を飲むと多少甘甘になる部分はあるけど、こんな風に弱音を吐くのはかなりレアだった。





途端に自分の中に母性本能に似た感情がムクムク沸いて来る。






「サイテーなんかじゃないよ?」






まるで小さな子に言い含めるようにあたしが言うと、





「……好きな女を不安がらせるなんて、サイテーだよ」





さらに弱々しい声が返ってくる。






もうあたしの頭の中は、そんな耀太が愛おしいって感情でいっぱいいっぱい。






うー-……




出来ることなら、今すぐギュギュッて抱きしめたい!!






でもそれはやっぱり無理なわけで。






代わりに、あたしは思っていることを口にした。






「正直、不安はいっぱいあるよ?
だけど……それ以上に幸せな気持ちがいーっぱいあるもん。だからあたしは大丈夫……」






最後に、ね?と付けたしながら、この気持ちが耀太に伝わりますようにって願いを込めて、あたしは抱きしめてる腕にさらに力を込めた。






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