そして秘密の〜番外編〜
「どう考えても、遅いだろ?! なんで許可したんだよっ!」

俺が怒っているのに、母さんは苦笑いをした。



「普段だったら許可しないけどね……今回、あの子も試験頑張って、全教科平均点以上だったし、今まで門限のお願いをするような事も無かったから、ご褒美かなぁ?」



母さんの言葉に、俺は黙るしかなかった。



確かにそうだ。

一応、我が家の門限は20時で、遅くなる時は連絡をする事になっていた。

美雪はいつも20時前には帰って来てたので、連絡をするなんて必要も無かった。



それなのに、初めての門限破りで22時?

いや。

厳密に言えば、母さんは知らないけど……以前、1回あったよな21時過ぎに帰った事が。

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