そして秘密の〜番外編〜
あっ。

降りる姿を見て、思い出した。

俺は助手席の窓を開けた。



「美雪」

「何?」

「明日になっても足の痛みが取れなかったら、ちゃんと病院に行けよ?」



言われて美雪も思い出したようで、一瞬、足の方を見て軽くトントンと動かしてから、俺を見た。



「多分、大丈夫だと思うけど……うん、分かった」

「じゃぁ、おやすみ」

「うん、おやすみなさい」



美雪がそう言って手を振ったので、俺は窓を閉めた。

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