そして秘密の〜番外編〜
「よっ、待たせて悪かったな」

俺が美雪の事を考えていたら、待ち人の声がした。



「イヤ、こっちこそ悪かったな、本番前なのに」

「大丈夫。リハは問題無く終わってるから」

そう言って近付いて来るのは、俺の親友の和馬。



ここは舞台会場の裏口。

ここのところ、全国公演で飛び回っていて、擦れ違っていたから中々会えなかった。



「チケット、助かったよ……ありがとうな」

俺の言葉を聞いて、和馬は俺の目の前で立ち止まり、クスッと笑った。

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