そして秘密の〜番外編〜
「私が幸せを感じるのは、『ご褒美』……そう言ったのは、涼でしょ?」

そう言って、美雪は幸せそうに笑った。



「これから4年分の『ご褒美』をくれるのは、きっと涼だけだと思うよ?」



それは美雪が幸せを感じるのは俺と居る時……そう言いたいのか?

さっきまでの淋しさが、今の言葉で消えた。



「じゃぁ、また明日」

美雪はニッコリ笑って、そう言った。

そう、明日は日曜だけど、部活がある。



「ああ、また明日」

俺がそう言うと、美雪はドアを開け、車を降りた。

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