そして秘密の〜番外編〜
「美雪?」

もう1度真佐志は声を掛けたが、やっぱり反応が無いので、真佐志は美雪の肩を掴み、軽く揺さ振りながら声を掛け続けた。

「美雪? おい、美雪? 美雪?!」

何度も真佐志が呼ぶと、美雪はやっと我に返った。

そして。



「お兄ちゃん。何、隆志先輩と出掛ける前に、のんびり朝風呂なんか入ってるの? 隆志先輩も、ゴシップ記事書く芸能記者じゃないんだから、勝手にいろいろ変な想像しないでよね、沖野先生に失礼でしょ? 恥ずかしくて顔合わせらんないから、ちゃんと謝ってよ? じゃないと、隆志先輩とは絶交なんだから」



まくし立てるようにそう言うと、リビングを出て行った。

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