シルバーブラッド 眠らぬ夜に
と、六件目の用件が再生され始めた。

それまでのメッセージは間髪いれずにまくし立てていたのだが、これは異色だった。

数秒、沈黙があった。
 
作戦を変えてきたか。

無駄なのに。
 
呆れていると、声が流れ出した。
 
機械で変声させた、奇妙な声だ。

「あと三人だ。覚悟しろ。エイジュ」
 
浩之はしばらく、ベットにはりついたまま身動きが取れなかった。

何だ今のは


< 115 / 241 >

この作品をシェア

pagetop