すとっぷ☆ご主人様


「あの…ご主人様の機嫌が………」



小声で晶さんにささやく



「どんまいですね、」



ぺかーと眩しい笑顔…



そ、そんなぁ…



だいたい、なんで私が悪いみたいになってんの?



キ、キスされて逃げる…



何が悪いのッ!!?



「あ、依千花ちゃん…」



「はい?」



「今日は、学校が依千花ちゃんが初日なので俺もお供しますので」



う、嬉しいです…!







「…………」



広い車に乗ったのはイイんだけど…



いまだに、機嫌の悪い泰我



ニコニコと笑っている晶さん



………この空気は何……



泰我は、窓の縁に肘をつけて外を見ている



深い紺色の制服がよく似合っていた


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