俺様VSド田舎娘
「沙菜のバカ!!!!」
…へ?
ビックリして涙も引っ込んだ。
私は顔をあげた。
そこには目に涙をためたくーちゃんがいた。
「…くーちゃん?」
「なんで無理とか言うの!?いつものポジティブはどこ行っちゃったわけ!?なんでそうやって…簡単に諦めちゃうの!?」
「くーちゃん…」
「私が知ってる沙菜は、そんなこと簡単に言う子じゃなかった!!!」
私はまた涙をこぼした。
「私だって…沙菜と同じ高校行きたいんだから!!だから…頑張ってよ…。」
くーちゃんの目からも涙が流れた。
私も…
くーちゃんと同じ高校行きたい…。
「…うん、ごめんね」
私はくーちゃんに頭を下げた。
くーちゃんは私の頭に手を置いて「分かればよし!」といった。
ホント、私ってくーちゃんに助けられてばっかり。
くーちゃんから卒業しなきゃいけないのは分かってる。
でも、
それはもう少し…
私が大人になってからでいいよね…?