初☆彼~ハツカレ~
「・・・・・。」



長い間沈黙が続いた。





「・・・・・礼」

橋田がボソッとつぶやいた。



「昨日の礼は?」


「え・・。昨日いったはずだけど?」


「分かってねぇなぁ・・・」

橋田は頭をポリポリかいてあたしのほうを見た。









「・・・・なんかしてくれるとか。ないわけ?」


そんなことを言われても・・・。


料理もできない、裁縫も無理。オマケに気が強い。



・・・こんなあたしにできることなんて・・・・・ある?
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