LOVEファイト!
「ひなさん…。ゴメン、窓の外見てくれる?」

「えっ?」

わたしは慌ててカーテンを引いて、外を見てみる。

すると道路に正義くんが…いた。

「えっ、えっ。どうしたの?」

「ゴメン、どうしても会いたくて…。今、どうしてもダメかな?」

正義くんが泣きそうな顔で、こっちを見ている。

「…ちょっと待ってて」

そう言ってケータイを切った。

父さんがいない時なら、お母さんに言えば外には出られる。

けれど今は、父さんがいる。

…しかも玄関を通る時に必ず通る、リビングに。

ちょっと考えた後、わたしはケータイを見た。


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