LOVEファイト!
「…わたしを美夜に連れて行く気?」

「そっ。大丈夫だって。俺は紳士だからな。大人しくしてりゃ、何にもしないって」

「…その外見で紳士って言われても、ね」

肩まで伸びた髪を、赤紫色に染めている。

体付きも良い。この間会った美夜の3年生と、良い勝負だろう。

それにこの殺気!

ただものではない。

「ところでアナタは何なの? どうしてわたしを連れて行こうとするの?」

「そりゃあ…」

楽しそうに笑って話そうとしたけれど、白雨はふと口を噤んだ。

「学校の倉庫内で話してやるよ。そこが俺の本拠地だからな」

…そしてわたしは美夜の男達に囲まれながら、連れてかれた。

美夜の学校に―。


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