LOVEファイト!
「よせっ! …分かったから」

正義くんは唇を噛み、膝を付いた。

「っ! 夜上クンっ!」

「夜上さん、やめてください!」

翠麻と芙蓉が血相を変える。

「悪いな、みんな…」

「さすが玄武。かしこい選択だぜ」

そう言って白雨は足を出した。

正義くんは悔しそうに頭を下げた。

「へっ。やっぱ玄武なんて、大したヤツじゃねーな」

…白雨のその言葉に、わたしの中で何かが音を立てて切れた。

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