冷たい風に打たれて


車から降りると風華は神谷に言い放つ


「必ず6時までに行くから!!」

「まっ!風華さっ…!!」

神谷の叫び声が聞こえるか聞こえないかで風華は地面を蹴り翔び立った


風華は風の力を借り天高くまるで国鳥のトキの様に優雅にそれでいて優美に翔んでいった



その美しく華麗な姿に神谷はただただ目が奪われるだけだった


風華が本物の鳥の様に小さく雲がその姿を隠すまでずっと天を見上げていた


「神谷主任、いかが致しますか?」

その声にハッとした

「仕方ない。我々は先に向かおう。」


「はっ!!」

そう言うと準備されていたヘリに神谷は乗り込んだ


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