冷たい風に打たれて



そして、風華は月を眺めていた



水樹って月みたい

純粋で心が綺麗で真っ直ぐで優しくて…



風華はふと呟いた



「直からぬ
心をかくす
我が影に
厭わず照らす
月ぞ恥ずかし…。」




【真っ直ぐではない私の心を持つ自分にさえ

月は嫌わず照らしてくれる

その神々しさに我が身は恥ずかしいばかりである】


大田道灌の和歌だった






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