甘めな年上彼氏



寄ってきても
あたしは向井さんしか
見えてないのに…


「はい!!
ありがとうございます。」


あたしは手を広げて
指輪を見る。


きれい……

だって彼女の証
みたいなもんだよね。

すごい嬉しいよ…


「いつもは付き合って
1ヶ月もしない女の子に
指輪なんて
あげないんだけど…

怜奈とは
ずっと一緒に
居る気がするから。」


って向井さんは
優しく微笑んで言った。


“ずっと一緒に
居る気がするから…”


あたしも
ずっと一緒にいたい。


っていうより
向井さんがそうやって
思っていてくれたことが
何よりも嬉しかった。










< 199 / 318 >

この作品をシェア

pagetop